世の中では中間決算なるものが公表されていてアニメ業界も優勝劣敗が明らかな結果になっていました。具体的には 角川>バンビ>IG>>>>GDH。
角川の絶好調はアニメ(ハルヒ)だけではなく原作ノベル(ダヴィンチコードやハルヒ)の好調が大きかったようです。ただ映像事業としてはハルヒの大ヒットにも関わらず利益を1/5に減らしているのが気になるところ。まあ、映像事業売上200億の内ハルヒがいくらがんばっても10億でしょうからここはアニメ業界の参考にはし難いですね。
続いてバンダイビジュアル(バンビ)は劇場版Zや子会社化したランティスのハルヒ関連売上が貢献。下期の期待もファーストガンダムのDVDBOXとのことで何だか過去の遺産頼りな感じですね。ただサンライズは銀魂とか意外なのがヒットしてるし(ゼーガはDVD的にはコケたけど)、コードギアスとか次のガンダムとか経営的には比較的安定している様子です。
プロダクションIGは決算が5月なので第一四半期(6-8月)の実績ですが計画通りの推移との発表でした。最近の作品ではBlood+は激しくハズレ感が強い(Holicはまずまず)のですが、ここは基本的に制作会社らしく受託が多いせいか(韋駄天翔・SpiderRiders・ザサード等)作りさえすれば何とかなるようです。
そしてGDH(GONZO)については上場会社では一人負けの大赤字に転落、要するにDVDが売れなかったということらしいです。ここの特色はオリジナル色が強いこと、そして原則2クールなことですが、ただでさえオリジナルアニメはメディアミックスが期待し難いのに、あえて一般受けの難しい素材を持ってくる等経営的に無理があったように感じます。また、投資組合を子会社化せざるを得なくなったのも川下事業のリスクが大きくなったという点でダメージが大きいと思います(DVDや版権が売れないと制作費さえ回収できないということ)。下期もアニメの出来そのものは平均以上と思いますが、DVD販売は多くを期待できそうも無い(せいぜいPumpkinScissorsですが原作の知名度が低いので売れても中ヒットくらい?)ので当分苦境が続きそうです。
で、結局何がわかるかって言うと、業界としてDVDの売上で制作費を回収するというビジネスモデルが危うくなってきてるのでは?ということ。週50本以上の新作アニメが製作されるというバブルの中で、DVD購入者の予算は限られているので、どうしても1作あたりのDVD販売枚数は落ち込んでいかざるを得ません。最近ではごく一部の大ヒット作を除けば5000枚売れれば上出来、3000枚も行かないのが氾濫している状況になっています。DVDの不振にはブルーレイ、HD・DVD待ちや粗製濫造によるアニメの品質低下といった要因もあるのでしょう。ともかく多くのアニメDVDが売れ行き不振で、中にはDVD化が難しいと噂される作品(パピヨンローゼやケモノヅメ)まででているのが現状です。
こうなると製作サイドもDVD以外のメディアミックス(小説・漫画やゲーム、おもちゃやフィギュアなどの版権)が期待できる作品にアニメ化を絞らざるを得ず、アニメ制作会社も品質で選別されることになりそうです。これは基本的にはMUSASHIやキャベツが淘汰されるってことでファンにとっても良いことなのでしょう。オリジナルが厳しいという状況が続きそうなのは残念ですが。
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